『さすがはニューヨークなのか』
ヴェルヴェッツ?最近ではストロークスまで、そうです、こんなミニマルな音を商業ベースで聞かせるバンドが出てくる土地は、現在ではNYしかない。
大雑把に言いきってしまえば、「トーキングヘッズに多少のワールドミュージック臭をプラスし、ストロークスでコーティングでした感じ」。
素晴らしいと思います。彼らはまだ若いんです。一昔前までこんな音を鳴らす若者メジャーバンドなんてほとんどいなかった。(80年代ニューウェーブの時はけっこういたけど、どれも全く売れてなかった)
オヤジ共のノスタルジーで「最近の新人はクソ」と言われているようですが、僕はそうは思えない。こういうバンドが出てる。それでなくとも今年は豊作だった。
セールスで比べたら、90年代が他の年代より圧倒的に有利なのは自明の理です。いい加減、そういうどうでもいい指標で語るのはやめませんか。
ここでのレビューで5つ星が少ないのは、まさにミニマルミュージックを理解できない耳を業界から押し付けられた日本人の特性を物語っています。Jポップのオーバープロデュース地獄なんて世界的にみてもかなり悲惨なんですよ。
「地味だけど良作。派手じゃないけど良作。」そんなにうるさいギターとサビが欲しいか。一生言ってろ。
どうせ日本人はみんなが崇めてるからヴェルヴェッツを崇める民族なんだ。
本当の素晴らしさも分からないし、分からないなりに「分からない」とも言えない。