『この爽快感』
オアシスは新しいアルバムを出すたびに過去の1stや2ndアルバムと比べられてしまう。
それは1stと2ndが素晴らしいからであってしょうがないのだけれど、今回のアルバムだけは他のアルバムと比べないで欲しい。
このアルバムは特別な存在感がある。サイケデリックでヘビーな音、これは今までのオアシスにはなかったものだ。
実験的なものというよりも、何か新しい世界に踏み出したようだ。
1曲目から3曲目までは勢いのある曲が多い。そして4曲目の『The Shock Of The Lightning』の爽快感は、とても良い。間奏のドラムも格好良い。
そして、このアルバムで何より評価したいのは5曲目の『I'm Outta Time』。異世界に迷いこんだような不思議な感覚と、美しいメロディー、優しい歌声。JohnLennonのラジオでのインタビューの声が途中で入っているが、それがまたピッタリくるのだ。
何より驚いたのは、この幻想的な曲をあのリアムが書いたことだ。
その他にも『Falling Down』など良い曲があるが、後半が少し残念な気もする。
しかし、オアシスの変革を高く評価したい。