『高額』
オリジナル・スコア盤を日本盤にて既に入手済みの人(私を含む)には
何とも悩ましい盤である。
CDの1枚目はオリジナル・スコア盤、2枚目は映画本編で実際に使用された
ヴァージョン・プラス、テクノ系のアーティストによるリミックスが4曲収録されている。
リミックス・トラックはほぼご愛嬌の産物で、それほど耳を引くものではない。
やはり、本編で使用されたオリジナル・トラックの荒々しい、むしろデモ・ヴァージョン
とさえいえるほどの無骨なトラックの圧倒的な重量感がたまらない。
だからこそ不満が残る。
そもそもオリジナル・スコア盤リリース当時に同時にリリースして欲しかった。
パッケージは何ともマニアックな欲求をくすぐる体裁だが中身はただの
写真集。それもあまり価値の無い写真ばかり。
その上、他の方もレヴューされているがCD取り出しのソケットがチャチなヴィニール製で
いちいち、外してからCDを取り出さないとCDが破損もしくは傷が付く。
それでこの価格はいくらなんでも、とは思う。
中身のCDにリミックス・トラック以外の不満は無いだけに、残念。
大体、軽薄なリミックス(本当に驚くほど軽いのだ)を収録するくらいなら、
結局採用されなかった没トラックやらデモ・ヴァージョンがあったはずだから
そちらを収録して欲しかった。
それでも好きな人(私を含む)はやむなく購入してしまうのだろうな。